こんにちは!nattuberryです。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
2022年2月、高知県安芸郡周辺へ旅行した時の記録です。
どんなところかイマイチイメージが湧かなかったのですが、
訪れてみると歴史あり、自然あり、温泉あり、美味しい食べ物ありと魅力たっぷりの場所で、とても素敵なエリアでした。
今回は安芸エリアでも有数のゆず産地である北川村の「北川村温泉 ゆずの宿」に1泊しました。
高知県のゆずと聞くと「馬路村」が思い浮かびますが、北川村も高知県屈指の生産量を誇るそうです。
「北川村温泉 ゆずの宿」はこんな所
- 山奥の静かな場所に佇む、癒しの旅館
- 木のぬくもりを感じる旅館・客室が素敵
- 客室数が少なく、のんびり過ごせる
- 露天風呂からは満天の星空が見れる
大自然に囲まれた隠れ家的な温泉宿で、
温泉を楽しみながらゆったりと過ごすことの出来る旅館でした。
予約サイト
旅館データ
私・夫・娘(当時3歳)の3人で宿泊。
2022年2月に宿泊しました。
真冬の寒さが厳しい日の宿泊だったこともあり、
温泉の有難みを感じながらのステイでした。
公式サイト
旅館までのアクセス
国道493号線をずーっと進みます。
(私は当時ドライバー歴2年半の若年ドライバーです)
それを過ぎると急に、THE狭い山道!といったクネクネ道になります。
(幸い後続車が1台も無かったので迷惑かけずに済みました‥)
すれ違いもかなりギリギリ。工夫しないとヤバいレベルの道幅でした。
突如視界が開け、ぽつんと佇む旅館を発見。
なんとか無事故で到着することが出来ました。
到着は夕方、暗くなる直前位だったのですが、夜の運転は相当慣れてないとキツイと思いました。
この旅館を選んだ理由
訪れたのが2月ということもあり、とにかく温泉に入りたい!という気持ちから、
こちらを選びました。
また2018年にリニューアルオープンと新しくキレイな施設だと思った点、
秘境感がありのんびり過ごせそうと思ったことから宿泊を決めました。
宿泊レポート
今回の宿泊は2022年2月。
香川から高知へ向かう高速道路では途中雪が舞っており、とても寒い日でした。
チェックインする前に訪れた安芸エリアの観光スポットも合わせてレポートします。
エントランス
玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えるスタイルでした。
宿泊施設でこういうタイプ、珍しいですよね。
子ども用スリッパもあり、娘も嬉しそうでした。
ちなみに、施設は2階建てでした。
1階はフロントやレストラン、大浴場等の共用スペースで、
2階が客室になっていました。
お土産コーナー
分かりづらいのですが、左手前がフロント、その隣にお土産コーナーがありました。
北川村はゆずの産地のため、ゆず関連の商品が多かったです。
また階段の下には地元の方によるプチ直売コーナーがありました。
(調べたら高知県では割とよく使われる、万能薬的なものらしい)
ラウンジ
このラウンジがめちゃくちゃ雰囲気が良い。
木の香り(スギ?ヒノキ?)が空間全体に広がり、癒されます。
また、高知県では木材を建築材として使用するとこんな感じで認定証がもらえるそうです。
参考:高知県CO2木づかい固定量認証制度について
建築物などに木を使えば使うほどCO2は固定され、街が森と同じ役割を果たすことにつながります。また、室内にもふんだんに木を使えば、森のように室内の空気も美味しくなります。
素敵な取り組みですね。
確かに、室内にいるのに森の中にいるような感覚になりました。
さらに、あたたかみのある木材のソファで気持ちが安らぎます。
階段で2階の客室へと繋がります(エレベーターもあります)
大きくて解放的な窓からは大自然を見渡すことが出来て、
いつまでもぼーっとしていられそうです。
さらに壁には地元の小学生(かな?)の手作りの地元新聞。
思わず見入ってしまいました。私も小学生の時に作ったな~。
大浴場
1階の奥がお風呂エリア。
大浴場は日帰り温泉も受け付けており、地元の方もいらっしゃいました。
湯上りラウンジ
エントランスに続き、ここもなんだか公民館みたいな雰囲気です。
テレビ・自動販売機が置いてあり、ゆっくり休憩できるようになっています。
ちょうど北京オリンピック中だったので、お風呂上がりにしばらく観戦していました。
なんとマッサージチェアも置いてありました。
(客室は全室禁煙とのこと)
貸切風呂
事前予約が必要ですが、貸切風呂もあります。
今回私たちは利用しなかったのですが、こんな感じのお風呂だそうです。
(引用元:北川村温泉 ゆずの宿)
信楽焼の陶器風呂だとか。
露天風呂もありそうですし、これもまた良さそうですね!
大浴場
大浴場は時間による男女入れ替え制は無し。
でも夫の話を聞く限り、男女での違いは無さそうです。
トイトレが進んだ娘も一緒に大浴場へ。
脱衣所は割と狭めですが、脱衣かごは18個程ありました。
洗面台は4つあり、ドライヤーはパナソニック製のもので、威力強め。
アメニティ類はティッシュとヘアブラシのみ。
コットンセットなどは客室のアメニティセットから持ってくる必要あり。
(私は持ってくるの忘れてしまい、タオルでなんとか包みました‥)
ちなみに、脱衣所にはおむつ交換台がありました。
お風呂は内湯と露天風呂が一つづつ。
内湯は5人程度、露天風呂は3人程度だと気持ちよく楽しめるレベル感のキャパで、
洗い場は7ヶ所位と全体的にコンパクトなため、混雑時を避けた方が良さそうです。
私たちは16時ごろ、21時前、翌朝6時半位に入ったのですが、
元々他のお客さんが少なかったもあり、
ほぼバッティングせず貸切状態で楽しむことが出来ました。
お風呂は源泉100%。
泉質はサラサラしてるけど、お肌はスベスベ。
「美肌の湯」と言われているだけありますね。
ちょうどかかとがひび割れを起こしていたので治ると良いな‥(汗)
全身スベスベになりますが、その分滑りやすくなるので要注意。
また夜は、露天風呂から満天の星空が見えました。
(写真に残せないのがとても残念‥)
本当に綺麗で、いつまでも眺めていたい気持ちになりました。
これだけで十分泊まる価値があります。
贅沢なお風呂時間を過ごすことが出来ました。
お部屋
廊下
窓が多く、光が差し込んで明るい廊下でした。
客室全体
この宿には「ツイン」「ダブル」「和洋室」の3パターンのお部屋があり、
総客室数は14部屋。
「和洋室」タイプはセミスイートタイプだそうで、露天風呂付の客室とのこと。
今回、私たちは「ツイン」タイプのお部屋に宿泊しました。
床が畳というのが子供連れにはありがたい。
座り込んでもお尻が冷えないのが良いですよね。
ベッドはセミダブル位の幅があったんじゃないかと思います。
ベランダから星空が見えるかな~と思って、夜に出てみたのですが、
屋根の角度の問題であまり見ることが出来ず‥。
星空を見るならやっぱり露天風呂が一番でした。
設備/アメニティ
加湿機能付きの空気清浄機。
最近は本当にスタンダードになってきましたね。
クローゼットはこんな感じ。
お風呂に入る時、スリッパの目印にするクリップが置いてありました。
女性の宿泊客にはPOLAのアメニティセットのプレゼントがありました。
実は私、エタノールでかぶれやすいタイプでして、
こういったアメニティにはエタノールを使っているケースが多いことから、
あまり使わないようにしているのですが、さすがPOLA。
エタノールが入っておらず、気兼ねなく使うことが出来ました。
またゆずの香りがして、癒されました。
お風呂用のボディタオル類も置いてありました。
(入れ物を必ず忘れるので‥)
お茶セットは普通です。
ちなみに私は必ず飲んじゃう派です。
チェックイン時と夜のお風呂上がり、翌朝の朝食後に大体飲んでます。
お風呂・洗面所・トイレ
「ツイン」タイプのお部屋には浴槽がなく、シャワーのみでした。
シャワー室、洗面所、トイレそれぞれ独立しており、新しいので気持ちよく使えました。
特に洗面所のライトが強い。メイク室みたいでした。
しっかりバッチリメイクをしたい人にはありがたく感じると思います。
トイレはタンクレスでウォシュレット式。
旅館での食事
夕食も朝食も1階にあるレストランでの食事でした。
新型コロナウイルス感染拡大前は宿泊客以外の方も使えたようですね。
子供イスと赤ちゃん用のバウンサーが置いてありました。
赤ちゃん連れでも自宅からアレコレ持ってこなくても大丈夫そう。
夕食
大人はコース料理。子どもはキッズプレートです。
子ども用の食事が既に用意されており、すぐに食べられるように配慮されていました。
とっても有難い。
子どもって待てないですよね‥(笑)
食事のお供(お酒)
お酒メニューも色々。
せっかくなので、高知のお酒「美丈夫 舞」を注文しました。
350㎖のビン1本で880円。
私、お酒は好きなのですが味の違いとかよく分からず(バカ舌)
何飲んでも美味しいと思うタイプではあるのですが、
これは特に私の好みどストライクでした。
辛口ではないのですが、くぅぅ~っと喉を通る感じがたまらん。
(夫はお酒苦手なので、毎回飲酒は私だけです)
それと、メニューにある「美丈夫ぽんしゅわ」「美丈夫ゆずしゅわ」も非常に気になりましたが、2本目はガマン。
ただ、翌日訪れた馬路村に「美丈夫ゆずしゅわ」が売っており、買って帰りました。
こちらもめちゃくちゃ美味しかったです。リピートしたい。
お子様プレート
見事に娘の好物ばかり!娘は目をキラキラさせていました。
ご飯じゃなくてハンバーグに旗が立ってるのなんか良いですね。
おにぎりを一つ残してしまったので私が食べたのですが、
なぜご飯をむすんだだけでこんなに美味しくなるんでしょうか‥!
こういうホテルや旅館に行くといつも思うのですが、
お子様プレート美味しすぎませんか?私もお子様プレート食べたい。
大人のコース料理
ほどほどにゆず推しという感じのメニューでした。
全体的にお腹に優しい!
個人的には「宮崎牛くらしたロース 柚子おろし」とお鍋の出汁が気に入りました。
美味しくてペロリ。大満足。
朝食
和朝食でした。
こういう朝ごはん、大好きです。
左下にあるお皿の右側が柚子みそなのですが、これが本当に美味しかった!
ご飯何杯でもいけちゃう。
お土産コーナーにも売っていました。
しっかり食べて元気モリモリです。
旅館周辺のお散歩
チェックアウト後、少し宿の周辺を散策してみました。
特に何か観光施設などがあるわけではなく、の~んびりとした散歩です。
外から見た旅館はこんな感じ。
山の中にひっそりと佇んでいるような雰囲気です。
旅館の近くには、過去に森林鉄道として使われていた線路跡がありました。
「小島橋」というそうです。
ロマンがあります。
橋を渡るとゆず畑が広がっていました。
訪れた時期は季節ではないため、ちょっと寂しいですが、
シーズンになると空の青さ、木々や森の緑、ゆずの黄色が色鮮やかで素敵なんだろうなぁ。
本当に静かで誰もいなくて、
辛いことや大変なことも、ここにいるとちっぽけな悩みに思えて、
また明日から頑張ろうと思える気がしてきました。
本当に素敵な場所でした。
nattuberry's プチ情報:安芸エリアの観光スポット
今回は1泊2日で安芸エリアを回ったのですが、
私たちが1日目に訪れたスポットを紹介します。
安芸情報観光センター ~彌太郎こころざし社中~
私、大河ドラマの「龍馬伝」を見るまで知らなかったのですが、
あの超有名、旧財閥の「三菱グループ」の創業者である岩崎彌太郎は高知県安芸市の出身だそうです。
この観光情報センターは、岩崎彌太郎・三菱グループについて学べる無料の施設でした。
2020年3月にリニューアルオープンしたばかりとのことで、とてもキレイ。
岩崎彌太郎の半生がパネル展示されていたり、「龍馬伝」のセットが公開されていたりと充実していました。
特に施設奥のシアターでは三菱グループの発展まで描いたムービーがとても分かりやすかったです。
通常早馬で14日かかるところを自分の足で走ってたった16日で東京から高知へ戻ったというエピソードが面白かったです。
どうやったら走って16日で東京→高知間移動出来るの‥?足早すぎない⁉
と思ったのですが、今Googleマップで調べたら、
理論上(休憩時間ゼロ)5日で東京→高知間は移動できるらしい。じゃあ普通のことか(笑)
また外にこんなマークが。
あれ?三菱って、このマークじゃなくない?
(この施設でもちゃんと説明されていたはずなのに見落としてた)
土居郭中武家屋敷/野良時計/安芸城跡
安芸市の名物スポットの1つだそうです。
無料の駐車場から歩いて3つのスポットを回りました。
野良時計
駐車場から一番近いのが「野良時計」でした。
「野良」ってどういうこと?と思い調べてみると、
部品から自作して作った時計だそうで、
みんなから親しみを込めて「野良時計」と呼ばれているそうです。
部品って金属のものもあるだろうに、自作ってすごい。明治時代にそれやっちゃうってなかなかのパッションを持っていたんだろうなぁと感じました。
しかも野良時計のあるお家は畠中さんの表札がかかっており、今もお住まいの様子。
(今もお住まいであれば野良時計の前で騒ぐとか絶対NGですね)
土居郭中武家屋敷
野良時計から少し町中に入ると、
武家の世の中を彷彿とさせるような雰囲気のあるエリアに。
大河ドラマで登場する屋敷周辺の小径ってこんな感じですよね。
目をつぶると着物を着た子供たちが駆け回っている情景が浮かびます。
一般開放をしてくれている武家屋敷があり、見学しました。
安芸城跡
武家屋敷からさらに進むと安芸城跡へ。
安芸城跡へ向かう途中も竹垣に囲まれた雰囲気のある通りでした。
昔ながらの家もありましたが、竹垣はそのまま中の敷地は現代のオシャレなお家もあり、
土地を引き継ぎながら生活している様子に時代の流れを感じました。
お城はもう無くなってしまっているのですが、お堀や石垣が残っています。
ボランティアガイドさんがいらっしゃり、色んな場所を丁寧に説明して下さいました。
ボランティアガイドさん、有難い存在です。
お城があった場所は今はこんな感じ。
少し面影が残っているような。
梅の花が咲き始めていました。
咲き始めではありましたが、良い香りがしました。
郭中ふるさと館(昼食)
野良時計/武家屋敷/安芸城跡と同じエリアにある道の駅的な施設で昼食をとりました。
一番最初に停めた無料駐車場からも歩けますし、ここにも駐車場があります。
ちなみにトイレがとてもキレイでした。
ランチのお目当てはしらす丼。
安芸市の名物だそうです。
今回は「釜揚げちりめん丼」を注文しました。
ちなみに、ナスも名物だそうで、なすカレーやなす丼なども。こちらも美味しそう。
名物のナスの漬物とサラダ、お味噌汁がセット。
しらす丼はポン酢をかけて食べるスタイルでした。
大葉がいい感じのアクセントでとっても美味しい。ずっと食べていられます。
ナスの漬物は少し辛めでしたが、それがまた美味しい。
大満足のランチでした。
また娘はお子様ランチを注文したのですが、
こちらもしらす丼。贅沢です。
しらす好きの娘も大満足。
岩崎彌太郎生家
2021年大河ドラマ「青天を衝け」で、ラスト15分に解説動画?聖地紹介?の映像があると思うのですが、そこで紹介されており、一度行きたいなと思っていた場所です。
農業用ハウスが立ち並ぶ、だだっ広い農村エリアにぽつんと佇んでいました。
駐車場がとても広く、デーーーン!と岩崎彌太郎の銅像があり、迫力がありました。
生家は大河ドラマの解説で見た通りの雰囲気でした。
大河ドラマでは庭に彌太郎自身が日本地図を模して石を並べたと紹介されていたのですが、
見てみると確かに、日本地図でした。
また、観光センターでは気付かなかった、三菱の紋についての解説があり、
それぞれの紋を見ることが出来ました。
実際に訪れると、なんだか感慨深いですね。
ここで日本の産業を支えた偉人さんが生まれたのですね。
私も頑張ろう!と思えました。
道の駅 田野駅屋
道の駅でもあり、電車の駅でもありました。
隣にローソンもあり、便利な場所です。
道の駅では直売所やお土産、食堂がありました。
ワタクシ的オススメは駅の近くにある小さな加工施設。
ここのゆずジュースがコスパ最高で絶品です。
なんと1杯100円!お得過ぎません⁉
北川村で採れたゆずを加工して販売しているとのこと。
イメージは馬路村のごっくんを少し濃厚にした感じ。
ゆずの酸味とはちみつの甘味が絶妙。
今まで飲んだゆずジュースの中で一番気に入りました。
すっかり虜になってしまいました。
ゆずジュース以外にも、高知県の地酒やおつまみ系も売っています。
おまけ:北川村「モネの庭」マルモッタン
今回の旅行で2日目に訪れようと思ったのですが、
12月1日~2月末まではメンテナンスのため休園!
完全に事前サーチ不足で、今回訪れることは出来なかったのですが、
別の時期に改めてリベンジしました。
フランスにあるクロード・モネが晩年過ごしたと言われている庭(ジヴェルニー)をモデルとした庭だそうで、
フランスから正式に「モネの庭」と名乗っていいというお墨付きをもらっているらしい。
確かにこの空間だけ、外国にいるような気分になりました。
ちょうどチューリップが見頃でとてもキレイでした。
まとめ
その日の宿泊者が少なかったこともありますが、
なんとも隠れ家感のある旅館でした。
過度なサービスがあまりなく、思い思いの時間を過ごすことが出来たこともとても良かったです。
とにかく露天風呂から見る星空は一見の価値あり!
安芸ってあまりピンとこないエリアだったのですが、
実際に訪れてみると、とっても良い所でした。
美味しいごはんに美味しいフルーツ、歴史的な建物あり、偉大な人物ありの盛りだくさんなエリアで、
何度でも訪れたくなる場所でした。
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