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【愛媛】別子銅山(新居浜市)は老若男女、楽しめるスポットだった

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こんにちは!nattuberryです。

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

2021年9月、愛媛県へ1泊2日で旅行した時の記録です。

今回は新居浜市内にある「別子銅山」へ遊びに行きました。

 

別子銅山は「マイントピア別子」という観光センター的な所を拠点として、

各スポットを巡るような形になっているのですが、

神秘的な景色あり、日本の産業発展の歴史あり、子どもの遊びスポットありと、

老若男女が楽しめる凝縮されたエリアで、密度の濃い時間を過ごすことが出来ました。

 

別子銅山はこんな所

  • 「マイントピア別子」という拠点があるので、観光計画を立てやすい
  • 「東洋のマチュピチュ」と呼ばれる神秘的な景色が素敵
  • 旧財閥、住友グループのルーツとなった場所
  • 日本の経済発展とその歪みについて学べる
  • キッズ大興奮の室内遊び場がとても楽しい
  • スーパー銭湯でゆるりと過ごせる

 

別子銅山は社会科見学も出来る観光地であり、

新居浜市民の憩いの場だと感じました。

 

 

 

 

旅の概要

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今回の旅行はマイカーでの移動。

夫・私・娘(当時3歳)の3人でお出掛けしました。

 

宿泊先はマイカー旅行で頻繁に利用している「ファミリーロッジ旅籠屋」さん。

今回は新居浜店で宿泊しました。

ファミリーロッジ旅籠屋はどの店舗も同じ設備・間取りのため、宿泊に慣れると使い勝手が良く、コスパ抜群でオススメです。

 

公式サイトからの予約が最安値

以前宿泊した岡山店の宿泊レポート

 

訪問スポットへのアクセス

別子銅山観光は「マイントピア別子」という観光センターを拠点にして、

各スポットを巡ります。

新居浜ICを下りてから40分程度で到着します。

ほぼ一本道で分かりやすいルートでした。

 

 

旅の行程

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「マイントピア別子」という施設を拠点として、

別子銅山観光・アクティビティを楽しむことが出来ます。

 

この施設から楽しめること(私たちが体験したこと)

  • 「東平(とうなる)」エリア 観光バス(東洋のマチュピチュ)
  • あかがねキッズパーク(室内遊び場)
  • 「端出場(はでば)」エリア 鉱山鉄道・観光坑道体験

 

1日目に東平エリアの観光バスと室内遊び場を楽しみ、

2日目は鉱山鉄道・坑道エリアに行きました。

「マイントピア別子」には、お土産コーナーやレストラン、スーパー銭湯もあり、

丸一日過ごせる充実した施設でした。

 

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1.「東平(とうなる)」エリア 観光バス(東洋のマチュピチュ)

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「別子銅山観光」と聞くと、まず思いつくのがこの「東平(とうなる)エリア」のようです。

「別子銅山」は名前の通り、銅の採掘場だった場所。

特にこの一帯は旧財閥「住友グループ」が所有(現住友金属鉱山株式会社)しており、

住友グループの発祥の場所とされている所だそうです。

そのため、至る所に住友グループのロゴである「井桁(いげた)マーク」を見かけました。

 

また、「別子銅山」は「東洋のマチュピチュ」と呼ばれているのですが、

具体的には東平エリアを東洋のマチュピチュと呼ぶそうです。

なんとペルー大使館からのお墨付きだそうです。

(マチュピチュと名乗ることを許されているそうです)

 

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東平エリアへは、マイントピア別子から車で20分程の所にある場所です。

マイカーでも行けるのですが、かなり道が狭くて険しいとのことで、

今回はツアーバスを申し込むことにしました。

ツアーバスは当日飛び入り予約でOK

マイントピア別子の入り口で申し込みが出来ます。

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マイクロバス1台につき、ボランティアガイドさんが1名で出発。

私たちの時はバス3台で出発という大所帯になりました。

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いざ出発!

急なカーブをいくつも曲がりつつ、ゆらゆら揺られながらガイドさんの説明を聞きながらグングン登っていきます。

案外マイカー組も多かったのですが、事前情報の通り、

かなり道が狭く、車同士のすれ違いはすれ違いスポットを探してお互いで譲り合わないとすれ違えないレベル。

運転に慣れた人じゃないと後悔しそうです。

道中、ガイドさんからは銅山の歴史(住友グループの変遷)を分かりやすく説明してくださいました。

 

そうして無事に到着。

30人程の乗客の方々と一緒に、まずは資料館を見学。

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資料館では当時使われていた採掘の道具や、

地形などの説明や展示がたくさんありました。

一番印象的だったのは娯楽場のジオラマ展示。

過酷な鉱山で働く人・家族の方々のために作られた演芸場だそうです。

場所的にも街まで下りるのも相当大変だし、この一帯で余暇を過ごせるよう、

当時の住友グループも工夫したんだろうなぁ~と感じました。

 

ちゃんと住友グループのロゴがある。

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じっくり丁寧にガイドさんも説明して下さっていたのですが、

娘は飽きてしまい、外に出てしまい途中離脱‥。

小さい子どもを連れているとツアーガイドは厳しいですね‥。

 

ツアーとしては、資料館の後、採掘した銅を運んでいたトンネルの見学、

東平エリアのメインとなるマチュピチュっぽい遺構を見学して終了という流れでした。

 

が、私と娘は資料館の途中で抜け、のんびり散策することに。

ただやっぱり説明を聞かないとイマイチこの遺構のすごさが分からなかったので、

ガイドさんのお話聞きたかったなぁ‥とちょっぴり残念でした。

 

肝心の娘は資料館の周りに落ちていた実をたくさん拾って満足そうでした(笑)

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トンネルは私が高校生の頃、めちゃくちゃヒットした小説&映画「いま、会いにゆきます」のトンネルに似てる気がする。

こんな雰囲気じゃなかったっけ?

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マチュピチュぽい所は、

トンネルを抜けた道の途中に広くなっている所から見てみると、

なんだかそれっぽい。

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この遺構は採掘した銅を貯めておく倉庫(貯鉱庫)だったそうです。

この場所にはインクライン跡に作られた階段を下って向かいます。

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目の前で見ると、結構迫力がありました。

所々草が生えていたり朽ちたりしている感じがラピュタっぽい。

こんなに大きい倉庫に銅を貯めていたということは、当時の採掘量ってすごかったんですね。

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この辺は草木が生い茂っており、娘が草いじりをしたそうな雰囲気を出していたのですが、

マムシが出るとのことで、入るのはNG。

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インクラインの階段を上った所には、

なぜかニュートンの木。

こんな貴重なもの、しれっと植えられていていいのだろうか‥。

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ガイドさんの説明通りに回れば、時間通りゆっくり見学できるのですが、

娘の実拾いなどで時間を取られ、集合時間ギリギリに‥。

なんとか駆け込んで間に合い、マイントピア別子に戻りました。

 

東平エリアは採掘場ではありますが、学校や娯楽場もあり、働く人々の生活の場でもある所でした。

この景色を見て、長崎の軍艦島を思い出しました。
軍艦島は石炭の採掘場で、かなり労働環境は過酷だったそうですが、

働き手も多く学校や最先端の娯楽場もある生活の場だったそうです。

軍艦島は三菱が保有、別子銅山は住友と同じ旧財閥企業が関わっている場所としても、

なんだか似たものを感じました。

 

 

2.「端出場(はでば)」エリア 鉱山鉄道・観光坑道体験

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2日目の午前中に訪れました。

昭和5年から昭和48年まで採鉱本部として使われていた場所を、

「楽しみながら学べる施設」として再開発したそうです。

 

端出場エリアへは、マイントピア別子から歩いて向かうことも出来ますが、

今回は汽車(トロッコ列車)に乗って向かいます。

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朝早かったせいか、他のお客さんゼロ。

列車の音声アナウンスは別子銅山のある愛媛県新居浜出身の水樹奈々さん。

端出場エリアの説明を聞きつつ、気持ちの良い風に揺られながら坑道へ向かいました。

 

5分弱位で駅に到着。

ここから橋を渡って坑道に入ります。

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坑道の中は夏(といっても9月)なのに、ひんやり。

鍾乳洞のような雰囲気で、地面は水たまりだらけでした。

坑道の中は、当時の採掘の様子を分かりやすい展示で説明してくれています。

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さらに進むと「遊学パーク」というエリアに到着。

個人的にここが色んな意味でヤバいと思いました。

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「当時の採掘の様子を子供にもわかりやすい遊び形式で紹介する」

というテーマのもと、色んな遊具が置いてあります。

が、古すぎてヤバい(汗)

洞窟の中で水分も多いせいで、鉄が錆びまくり‥。

 

遊具はアスレチックのようなものや、

三輪車などが置いてありました。

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さらに、一人乗りのゴンドラっぽいものがあり、2階から1階に下りれるようになっています。

このゴンドラもいつ壊れてもおかしくないような状態で、逆にスリル満点。

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その他にも体験できるものがありましたが、

やはり老朽化が進んでいるせいか、停止中になっているものも多かったです。

周りに人もいないし、なんともシュールな空間でした。

 

 

3.あかがねキッズパーク(室内遊び場)

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マイントピア別子の4階の半フロアを使っている、かなり広い室内遊び場でした。

出来たばかりなのかな?全体的にとてもキレイでした。

授乳室・オムツがコーナー・子供用トイレ完備(しかもキレイ)で安心。

基本は2時間制になっており、2時間で子ども500円、大人1人300円でした。

(その後1時間ごとに延長料金が発生する仕組み)

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私たちは午後2時位に入ったのですが、人数は少なめ。

靴を脱いで入室します。

(夕方になるにつれ、段々増えてきた)

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0歳ゾーンや絵本コーナー、ブロック、おままごと、大型遊具、

子どもが楽しめそうなものは全て揃っている印象でした。

小学生低学年位までであれば、めちゃくちゃ楽しめそうです。

 

特に娘がハマっていたのは、チームラボによるタッチできるディスプレイ黒板。

「小人が住まう黒板」というそうです。

画面に小人が歩いているのですが、小人をタッチするとジャンプしたり転んだり、

画面に線を引くと道になってその線に沿って小人が歩いたりします。

線を引いて黒板の上の方まで小人を歩かせたり、通せんぼさせたりと色々楽しめます。

 

肝心の写真を忘れたので詳細はチームラボさんのHPより

 

コロナ対策でボールプールは無かったのですが、それでも飽きることなく、

色々な遊具でガッツリ2時間、遊びました。

料金もリーズナブルですし、もし私が新居浜に住んでいたらリピート間違いなしだと思います。

 

 

4.その他

あかがねキッズパークがある4階には「別子温泉~天空の湯~」というスーパー銭湯があります。

岩盤浴もあるようで、かなり興味がありましたが時間的に断念。

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2階には資料スペースとレストラン。

外には砂金取り体験が出来たりと1日では全て体験しきれない程のアクティビティがあり、

何回来ても楽しめそうです。

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1階はカフェとお土産コーナーとイートインスペース。

お土産にみかんジュースを買いました。

やっぱり愛媛のみかんジュースは最高ですね。めちゃくちゃ美味しかったです。

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ちなみにマイントピア別子のエレベーターのドアが銅板でした。

重厚感があります。

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nattuberry's プチ情報:別子銅山は住友グループの原点

住友商事、住友化学、住友林業‥

誰もが一度は見聞きしたことのある旧財閥「住友グループ」

住友グループの原点はここ別子銅山の鉱山開発からスタートしたそうです。

(現在は「住友金属鉱山」という企業名)

 

ちなみに、その住友グループを成長させた立役者が「広瀬宰平(さいへい)」さんという方だそうです。

広瀬さんは滋賀県で生まれたのち、9歳の頃に別子銅山に来て、

38歳で別子銅山の支配人となり、「別子の申し子」と呼ばれる経営者だったそうです。

別子銅山を発展させ、住友グループを成長させるだけでなく、
「国全体が発展させることが大事」と大阪商法会議所(現大阪商工会議所)や、

大阪株式取引所(現大阪取引所)の立ち上げに関わったそうです。

 

それを聞くと、2021年大河ドラマ「青天を衝け」の主人公の渋沢栄一にとてもよく似た思想・生き方をされている方ですね。

 

広瀬さんの生涯については住友グループ広報の記事が詳しい

 

話は戻って、東平エリアのバスツアーに参加している際ガイドさんから、

「別子銅山を発展させていく過程で、公害問題が起こり、
その公害問題を解決するために、『住友化学』が生まれ

鉱山開拓にあたり切り出した森林を活かすために『住友林業』が生まれた

というお話を伺いました。とても興味深いですね。

「別子銅山発展」というコアな事業から派生して様々な事業が生まれ、

それが現代でも活躍している企業だと思うと、歴史の重みを感じます。

 

話は逸れますが、

三菱グループの創始者である岩崎弥太郎さんは高知県出身、

住友グループを発展させた広瀬宰平さんは愛媛県出身。

旧財閥グループのキーマンが2人とも四国出身。

四国ってなんかすごい。

 

 

まとめ

娘は室内遊び場で思いっきり遊び、大人たちは産業の歴史を学び、

絶景を拝むという1ヶ所で2度美味しい場所でした。

室内遊び場は何回行っても楽しめそうだし、東洋のマチュピチュはもっと堪能したいし、銭湯も行っていないしと、リピートしたくなる所でした。

学生・一人旅・ファミリーみんな、それぞれの観点で楽しめると思います。

 

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